おがくず酵素浴 概要

醗酵技術について

ヒノキ・スギなどの針葉樹の木屑のなかに、醗酵菌である特定好熱細菌を添加、植物エキス醗酵原液・米糠・塩・水分を適量使って培養し、生じてくる醗酵熱の温度コントロールしながら、目標温度である60℃∼70まで短期間で温浴槽を完成させる。その後の日常管理は、手作業や専用の攪拌機を利用し、毎日一定の栄養成分と空気と水分を供給し、また、一定の使用期間を過ぎた木屑を定められた分量だけ交換している。

 

温浴法メカニズムについて

数ある温浴法のなかでも、最もストレスの少ない温浴法である。水に比べて木の熱伝導率は極めて低く、さらに木屑と木屑の間は隙間だらけで、熱伝導率の低い空気をたくさん内包している。そのためお湯なら火傷をしてしまう65付近という高温においても、体感温度は40前後となり、オガクズが放す遠赤外線の効果も手伝って、普通の風呂に比べて極めてゆっくりジワジワと身体の芯から温まるのが特徴。お湯のように水圧がかからず、木の香を含む独特の空気の中で楽に皮膚呼吸ができる上に、オガクズが汗を吸い取ってくれるので、楽に新陳代謝が行なわれ、同じ汗をかくのにも心臓負担が極めて少ない。汗の分泌がスムーズに多量に行われるため、老廃物の排泄も多くなり、独特のメカニズムを持つ温浴効果と相まって、蓄積疲労を取り除いたり、免疫バランスや自律神経のバランスを調整したりして、心身の自然治癒力を高めることができる。また、同時にツルツル肌になる美容効果も生み出される。

 

衛生面について

60以上が長時間続いている温度環境では、大腸菌などの病原菌や腐臭を放す腐敗菌などは生存できない。60以上を発育環境として好む好熱細菌が占拠してしまう世界となる。たとえ混入した場合においても同様の結果を生む。よって、衛生面は極めて清潔な環境を維持できる。人間の汗のほとんどのものは、オガクズそのものが吸着するが、汗を吸い取ったオガクズは身体に付着しそれを外ではらい落とすために、内部に残る確率は少ない。銭湯での汗の溶出と比べると極めてすくないので、他の温浴法よりも清潔な環境を維持できる。各諸機関の検査においても、大腸菌などの病原菌は一切検出されない。